前回の記事では、
介護現場における「敬語か、ため口か」という論争について
記事にしました。
今回はその続きとして、
言葉づかいを「注意する側」の立場について考えてみたいと思います。
僕はこの立場が一番難しいと感じています。
あきらかな場合は、迷わず注意すべき
まず大前提として、
明らかに失礼な言動や、
利用者さんの尊厳を傷つける言葉があれば、
それは迷わず注意すべきです。
そこに関しては、
「関係性があるから」
「仲がいいから」
で済ませてはいけないと思っています。
問題は、その一歩手前。
判断が難しい場面です。
当事者同士は、うまくいっている
正直、心の中で
「おいおい…その言葉づかいは…」
と思うことはあります。
でも、そういう時に限って、
利用者さんは楽しそうに笑っている。
会話も弾んでいる。
さらに、その職員がいない日には
「今日は○○さんはいないのか」
と、少し残念そうに話される。
そんな様子を見ると、
「これは本当に注意すべきことなのか?」
と、どうしても迷ってしまうことがあります。
関係性というのは、
あくまで当事者同士のもの。
第三者が外から見ただけでは、
判断しきれない部分があります。
注意することで、壊れてしまう可能性も?
もしここで、
言葉づかいだけを切り取って注意したらどうなるか。
・利用者さんとの関係がぎこちなくなる
・職員が萎縮してしまう
・現場の空気が冷える
そうやって失われる信頼関係があるかもしれない。
そう考えると、
簡単に注意することはできません。
「場所」という考え方
当事者同士では成立している関係性でも、
その場にいる第三者、
他の利用者さんや家族、職員が聞いた時に、
違和感や誤解を生む可能性があります。
ここで大事なのは、
その関係性が悪いという話ではなく、
どう見えるか・どう伝わるかという問題です。
どう伝えるか…
人前では、崩しすぎない。
二人の時には、関係性に応じて。
これは、
利用者さんのためだけでなく、
職員自身を守るためでもあります。
どれだけ良い関係性があっても、
人前での言葉づかいが原因で、
誤解されたり、不当に評価されたりすることはあります。
注意は「正す」より「守る」
この考え方を持つと、
注意の仕方も変わってきます。
「その言い方はよくない」
「敬語で話して」
ではなく、
「良い関係性ができているのは伝わる。
ただ、人前だと誤解される可能性もあるから、
あなたが不当に評価されないように、
少しバランスを意識してみてはどうかな」
この言い方なら、
言う側も言われる側も、
必要以上に嫌な気持ちになりにくい。
注意というより、
配慮の提案に近い感覚です。
正解はなくても、考え続ける意味はある
結局のところ、
明確な正解はないのかもしれません。
バランスを意識してもらい、結果として全体的にいい方向にいけばいいですが、
二人だけの時なら何を言ってもいいと勘違いを起こしてしまえば、関係性は崩れます。
・関係性
・心がこもっているか
・そして「場所」
この三つを意識しながら、
その都度考えていくしかないのかなとも思います。
白黒つけられないからこそ、
悩んで深みにはまってしまいます。
僕のブログにまでたどり着く。
これは、かなり考えている証拠です。
弱小ブログですので。笑
現場をちゃんと見ている証拠でもあり、向き合っている証拠
でもあると思います。
目の前の利用者さん、一緒に働いている職員、
皆にとっていい場所になりますように。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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