これまで僕は、介護現場における「スピード」について何度か書いてきました。
早く動くことが評価されがちで、効率ばかりが求められる現場。
その違和感から、「スピードは本当に正義なのか?」と問いかけてきました。
👉介護の仕事はスピードがすべて?現場で必要なのは「速さ」ではなく基準だと思う理由
👉早い=仕事ができる? 介護現場で問われる“ケアの質”と“センス”
今回は、その反対側の視点です。
ゆっくり時間をかけて寄り添うことは、いいことなのか?
一見すると、答えは「YES」に思えるかもしれません。
でも、僕は少し違う答えにたどり着いています。
想いを持って働くことは、間違いなく大切
まず前提として、
想いを持って仕事をすること。
利用者さんに寄り添いたいという気持ち。
自分なりのこだわりを持つこと。
これらは、とても大切なものだと思います。
「早く終わればいい」「回せればいい」という考えだけでは、良いケアはできません。
だからこそ、
・もう少し話を聞いてあげたい
・急がせたくない
・この人のペースを大切にしたい
そう感じる瞬間があるのも、自然なことです。
でも、その“ゆっくり”は誰のため?
問題は、その想いがどこに向いているかです。
時間より早く出勤する。
時間を過ぎてもケアが終わらない。
「気になるから」「途中で切れないから」と残り続ける。
個人として見れば、とても真面目で、責任感のある行動に見えます。
でも、チームケアとして考えたとき、それは本当に適切でしょうか。
誰かが時間をオーバーすれば、
誰かが次の業務を背負うことになるかもしれません。
「自分はやっている」という満足感の裏で、
チームのバランスが崩れていることがあるかもしれません。
仕事としての介護、という現実
もし、家族や大切な人の介護なら。
時間を気にせず、納得いくまで寄り添うのもいいと思います。
でも、僕たちは仕事として介護をしています。
決められた時間。
決められた職員数。
その中で、決められた人数の利用者さんをケアしなければなりません。
これ現実です。
「時間をかけた=質が高い」
「ゆっくり=正解」
必ずしも、そうではありません。
決められた時間の中で
僕がたどり着いた結論は、とてもシンプルです。
決められた時間の中で、最大限の質を求める。
これに尽きると思っています。
時間を守ることは、冷たいことではありません。
効率を考えることは、手を抜くことでもありません。
限られた条件の中で、
・どんな声かけをするか
・どこに意識を向けるか
・何を優先するか
その積み重ねが、ケアの質を決めていくのだと思います。
“想い”を持ち続けるために、線を引く
無理を続ければ、いつか必ず疲れます。
燃え尽きた結果、介護の仕事を離れていく人も見てきました。
だからこそ、
時間を守ること。
仕事と私生活に線を引くこと。
チームで働く意識を持つこと。
それは、自分の想いを長く持ち続けるためにも必要なことだと思います。
ゆっくりか、早いか、ではなく
大事なのは、
「ゆっくりか」「早いか」ではありません。
その時間の中で、何を大切にするのか。
介護は、個人プレーではなく、チームで行うものです。
誰が支援に入っても、
決められた時間で一定の水準を保つことができる。
そんな意識を持つことが大切ではないかと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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