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【第6回】職員を守ることは、社会を守ること
✅ 職員を守ることはなぜ大切なのか 介護現場では、時に利用者やご家族から過度な要求や理不尽な言葉を受けることがあります。もちろん、介護は「人の人生を支える仕事」。だからこそ真摯に向き合わなければなりません。 しかし一方で、介護士も人間... -
【第5回】現場を守るために「仕組み化」が必要な理由
1. はじめに 前回の記事では、過度な要求や理不尽な訴えに対して、法人や事業所がルールを定める重要性についてお伝えしました。今回はさらに一歩踏み込み、**「現場を守るための仕組みづくり」**について考えます。 介護は「人の想い」に寄り添う仕事です... -
【第4回】組織として考える「過度な要求」と「職員を守る仕組み」
1. はじめに これまでの記事では、介護士としての経験や、利用者の世代交代による変化、そして現場で感じる“やりがい”や葛藤についてお伝えしてきました。今回は視点を少し変え、**「組織としての課題と改善策」**について考えます。テーマは、利用者や家... -
【第3回】変化する現場──これからの介護職に求められること
✅ 変化する現場──“今まで通り”では通用しない時代へ 介護の現場は、確実に変化しています。利用者の世代交代が進み、ニーズや価値観も多様化。これまで感謝の言葉や謙虚な姿勢が当たり前だった利用者像も、今では「やってもらって当然」という空気... -
【第2回】利用者像の変化と“芯の強さ”へのリスペクト
✅ 利用者の「芯の強さ」が僕たちを支えていた 僕が介護職を始めた頃、今よりも多くの利用者に共通して感じていたことがあります。それは、**「覚悟のある人の強さ」**でした。 中でも忘れられないのが、自ら食事を絶ち、静かに最期を迎えた方々の姿... -
【第1回】利用者の世代交代と現場の葛藤
介護の現場に18年携わってきた中で、利用者の世代が少しずつ変化していると感じています。僕がこの仕事を始めた頃は、戦争や戦後の混乱期を生き抜いた世代の方々が多く、どの方も深く感謝の気持ちをもって接してくれていました。 「ありがとう、助かるよ」... -
【第3回】介護サービス、どう選べばいい?──プロに頼る“第一歩”
「そろそろ誰かに頼った方がいいかも…」そう思っても、実際にどのサービスを選べばいいのか、迷いますよね。 施設入所? デイサービス? 訪問介護や訪問看護? 選択肢が多すぎて、正解がわからなくなるのも当然です。でも大丈夫、ポイントを押さえれば、あ... -
【第2回】「限界」を感じたとき──在宅介護を“やめる”ことは悪いこと?
在宅介護をしていると、ふとした瞬間に感じる「もう無理かも…」という気持ち。それは、あなたが弱いからではありません。 毎日続く介護に、心も体も疲れてしまった 思うようにいかず、イライラしてしまう 相手の些細な言動に、怒りや悲しみが湧いてしまう ... -
【第1回】在宅介護の現実と葛藤──「家族だからできること」と「家族だからできないこと」
介護職として働いていると、利用者さんのご家族からよくこう言われます。「本当は、できるだけ自分で看たいと思っているんですけど…」と。 その言葉に、利用者さんの気持ちは勿論それが嬉しいだろうと思いつつ、 ... -
コンフリクト──職種間の“すれ違い”から生まれるもの
介護現場では、さまざまな専門職が関わり合いながら、ひとつのチームとして動いています。介護職、看護師、ケアマネジャー、リハ職、相談員、管理職……。しかし、職種が違えば価値観も考え方も違う。その違いが、ときに「コンフリクト(対立)」を生みます...
介護に誇りを