介護の現場では、何度も繰り返し出てくるテーマがあります。
そのひとつが、「スピードは正義なのか?」という問いです。
忙しい現場では、
「早い人が評価される」
「遅い人は要領が悪い」
そんな空気が生まれやすいのも事実だと思います。
このテーマについては、これまでも何度かブログで書いてきました。
⇒早い=仕事ができる? 介護現場で問われる“ケアの質”と“センス”
⇒介護の仕事はスピードがすべて?現場で必要なのは「速さ」ではなく基準だと思う理由
そして今回、職場でまたタイムリーにこの話題が出ました。
何度考えても、簡単に答えが出るテーマではありません。
もしかしたら、永遠のテーマなのかもしれません。
それでも、「考える」だけで終わらせず、
自分なりに形にできないかと思い、行動に移すことにしました。
過去の記事でも取り上げた「基準」を明確にしようと思っています。
早い・遅いの前に、基準がない
スピードについて話題になるとき、
いつも感じていた違和感があります。
それは、
何をもって早いのか、遅いのかの基準がないということです。
基準がなければ、
- 早い=良い
- 遅い=悪い
という、極端な評価になりがちです。
そして指導も、
人によって言うことが違う。
その日の状況によって判断が変わる。
これでは、
新人も育ちにくいですし、
職員同士の納得感も生まれません。
「スピードが大切」という言葉だけが独り歩きしている。
そんな印象を受けていました。
まず取り組んだのは、入浴介助の基準づくり
まず取り組んだのが
入浴介助の基準づくりです。
なぜ入浴かというと、
- 介護度に幅がある
- 個別性が出やすい
- スピードと質が衝突しやすい
目安となる基準を考えやすい業務だと感じたからです。
基準を作るにあたり、
法人の理念、施設の運営方針を改めて確認しました。
その上で、
「理想」ではなく、
ここまでは最低限守ろうというライン
を定めることにしました。
完璧を目指すと、現場は回りません。
だからこそ、現実的な最低ラインです。
質を担保するために、目安となる時間を出す
次に考えたのが、
その最低限の質を担保するには、どれくらいの時間が必要か
ということです。
時間を決めることに、抵抗を感じる方もいるかもしれません。
ですが、僕はこう考えました。
時間は、縛るためのものではなく、
判断するための指標だと。
担保したい支援内容を明確にし、
それを踏まえた目安時間を出す。
そうすると、
- 明らかに早すぎる場合
→ どこかを省いている可能性がある
→ 質を担保できていないかもしれない - 明らかに遅すぎる場合
→ 非効率な動き
→ 技術や判断力が不足している可能性
このように、
感情ではなく、説明できる判断ができるようになります。
この基準は、新人指導にも活用できる
この基準づくりは、
新人指導にも使えると考えています。
ただ「早くして」ではなく、
- どこが大切なのか
- なぜそこに時間をかけるのか
- 何を省いてはいけないのか
これを言語化できます。
結果として、
- 指導する側の主観が減る
- 教えられる側も納得しやすい
そんな効果が期待できると思っています。
主任を降りた今の立場で、どこまでやるべきか
正直に言うと、迷いもあります。
僕は今、主任ではありません。
一般職の立場です。
「どこまで踏み込んでいいのか」
「出しゃばりにならないか」
そんなことを考えます。
それでも、
利用者さんのためになること
現場が少しでも良くなる可能性があること
それに繋がるのであれば、やってみようと思いました。
まずは素案として、リーダーに出してみる
完璧なものではありません。
あくまで素案です。
まずはリーダーに提出し、
意見をもらい、修正し、必要ならやめる。
この取り組みがどうなるのか。
受け入れられるのか、止まるのか。
続きは、また次の記事で書こうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
毎週水曜日 19:00 定期更新。
上記以外でも随時更新しています。
👇その他の記事は下記より👇
新着記事・人気の記事は
👉トップページへ
[カテゴリー]
👥 介護の現場で感じる想いや葛藤、気づき、実感など
👉 記事一覧を見る
💬 介護福祉士として制度や人材育成、介護の未来への提言
👉 記事一覧を見る
🏡 在宅介護での工夫や介護サービスの受け方など
👉 記事一覧を見る
🧠 メンタルケアやセルフケアについて
👉 記事一覧を見る
🔁 転職体験談、キャリアアップの考え方、働く環境を見直すヒント
👉 記事一覧を見る
📚 時事・その他、ジャンルにとらわれず、介護にまつわる話題
👉 記事一覧を見る
💼 副業・スキル活用の方法を、現場目線で紹介
👉 記事一覧を見る
🌿 休日・趣味、心身の健康も仕事の一部
👉 記事一覧を見る
コメント