前回の記事では、
看取り期の入居者さんへのことと、
僕は、目の前の入居者さんと、そのご家族に、
最後まで寄り添い続けたい。
そんな気持ちを綴りました。
素直に寄り添えない自分がいる
目の前の入居者さんと、そのご家族に、
最後まで寄り添い続けたい。
これは、介護の仕事を始めた頃から、
ずっと変わらずに持っている気持ちです。
ただ、正直に言うと、
いつも素直にそう想えているわけではありません…
利用者さんの「世代交代」に戸惑っている
以前も記事にしましたが、
利用者さんの世代交代に、
僕自身がギャップを感じ、苦しんでいるのも事実です。
戦争を経験してきた世代から、
その次の世代へ。
早ければ、高度経済成長期を生きてきた方たち。
価値観も、生活背景も、
家族との関係性も、
介護に求めるものも、
本当に多種多様になりました。
「そうなるだろう」と、
頭ではわかっていたつもりです。
理解もしているつもりでした。
でもそれを、
毎日の現場で受け止め続けるというのは、
思っていた以上にしんどいと感じてしまいます。
要望が多様化した現場で
利用者さんやご家族の要望が増えた。
細かくなった。
強くなった。
それ自体が悪いとは思いません。
時代が変わった結果です。
でも、
一つひとつに応えようとする中で、
自分の中の余裕が、
少しずつ削られていく感覚があります。
気づくと、
「昔はこんなこと言われなかった」
「昔の利用者さんは…」
そんなふうに、
昔と今を比べてしまう自分がいます。
変わったのは、利用者さんだけじゃない
きっと、変わったのは
利用者さんやご家族だけではありません。
自分自身も、変わりました。
体力や気力
キャパシティ
単純な疲労
等々。
年数を重ねたことで生まれた
感情の変化もあるかもしれません。
どれも、
「仕方ない」で済ませたくはないけれど、
無視できない現実です。
「天職」だと言えていた頃
介護の仕事を始めた頃、
僕はこの仕事を
「天職だ」と思っていました。
純粋に楽しかった。
人と関わることが嬉しかった。
できることが増えるのが誇らしかった。
今、その頃と同じ気持ちかと言われると、
正直、違います。
でも、
介護の世界への想いが薄れたかというと、
それは違います。
想いは、形を変えているだけかもしれない
今の僕は、
「目の前の一人」に全力で感情を注ぐよりも、
この介護の世界で、
何か貢献できることはないか
そんなことを考えるようになりました。
現場の矛盾。
働く人のしんどさ。
言葉にしにくい違和感。
そういうものにも目が向くようになりました。
それはきっと、
理想が消えたのではなく、
視野が広がった結果なんだと思います。
それでも苦しい理由
それでも、苦しいと感じることが増えています。
目の前の入居者さんに、
昔ほど素直な気持ちで向き合えていない。
そう感じると苦しくなってしまいます。
「寄り添いたい」と思っているのに、
感情が追いつかない。
このズレが、
自分自身を一番苦しめています。
それでも、現場に立ち続けている
それでも僕は、
この仕事を辞めていません。
この先辞めるつもりもありません。
理想があるから苦しむことがある。
介護の仕事に向き合っているから悩んでしまう。
もし本当にどうでもよくなっていたら、
こんなふうに考えたりしないはずです。
悩んだままでいい
いつも優しくなんてできない。
いつも完璧に寄り添えるわけでもない。
それでも、
悩みながら考え続けること。
自分の感情をごまかさないこと。
それもまた、
介護の一部なのかもしれません。
昔の自分には戻れません。
昔の利用者さんのは戻りません。
でも、今だから見えること、感じることもあります。
これからも介護の仕事に向き合いながら、
現場に立ち続けようと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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