僕は、介護はインフラだと思っています。
インフラと言えば、電気、水道、ガス、道路など。
どれも止まったら生活が成立しません。
介護も同じで、僕たちが毎日当たり前のようにやっている仕事は、
利用者さんの生活はもちろん、家族、地域、社会全体の土台を支えていると思っています。
介護が止まると何が起きるのか
仮に、全国の介護職が明日から一斉に仕事を止めたら…。
現実に起きることはないでしょうが、イメージしてみて下さい。
施設なら、
食事・排泄・入浴・服薬・見守り・移乗・移動…。
1つでも止まれば利用者さんの生活はすぐに破綻します。
在宅介護でも同じです。
独居の方は命の危険につながり、
家族がいる場合は仕事を辞めざるを得ません。
つまり、介護が止まった瞬間、
家族構造・労働力・地域の安全性・医療の流れ
すべてが混乱します。
この“止まった瞬間すぐに社会に影響が出る”という構造は、まさにインフラそのものではないでしょうか。
家族が代わりを担えない時代になっている
昔は「家族が面倒を見るもの」という価値観もあったかもしれません。
でも今は、家族だけで支えるのは不可能に近いです。
・共働き
・核家族
・介護する側の高齢
・地方と都市の分断
・要介護人口の増加
だからこそ、専門職である僕たちが“社会インフラ”として必要になっている。
このテーマを深く考えると、介護の役割の大きさを痛感します。
市場任せでは維持できない仕事
介護業界には大きな矛盾があります。
それは、介護が社会に不可欠な仕事であるにもかかわらず、「市場原理だけでは成り立たない」ということ。
介護報酬には上限があり、
事業所が努力しても収益の伸びには限界があります。
本来、価値に対して適正な給与を支払うべきなのに、
構造的にそれができない仕組みになっている。
これはまさにインフラと同じです。
道路や水道を民間企業が自由に価格設定していたら、
過疎地は維持できなくなる。
だから国が支える。
介護も本当は同じ領域のはずなのに、
まだそこに分類されていない。
これがギャップの原因なんだと思います。
介護職の年収と供給のバランス
いま介護職は深刻な人材不足です。
需要は増え続けているのに、供給が追いつかない。
現場にいると、
「この待遇では人が来るはずがない」
そう感じる場面は多いのではないでしょうか。
もし介護職の平均年収が600万円の社会になったらどうなるか。
きっと多くの人が「介護を職業として選べる」ようになると思います。
待遇が上がり、離職も減り、サービスの質も上がる。
その結果、社会の安定にもつながる。
介護がインフラとして認識され、
最低でも平均年収まで上げる必要があると感じます。
AI時代に価値が上がる“身体と心の専門職”
AIが発展すれば、ホワイトカラーの仕事の多くは置き換わっていくかもしれません。。
でも、目の前の利用者さんの表情を読み取ったり、触れたり、寄り添ったり…。
対人支援の本質は代替が難しいまま残ります。
介護の仕事は、
「人の生活に直接かかわる、代替不能の専門性」。
AI時代ほど価値が上がる領域だと思っています。
これから社会は、
「頭脳労働より身体と対人の専門性が重要」
という方向へ動いていくのではないでしょうか。
その中心に介護職がいると思っています。
介護をインフラとして認める社会へ
介護はインフラです。
間違いなく社会の土台だと僕は思っています。
でも、制度も価値観もまだその認識には追いついていない。
僕自身、18年この仕事を続けていますが、
介護の価値がもっと正しく評価される未来を願っています。
そして、現場で働き続けながら、想いの発信も続けていこうと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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