自立支援=やってもらう?
全てではありませんが、介護の現場では、
「歩けるから歩いてもらう」
「食べられるから自分で食べてもらう」
「できるからやってもらえばいい」
このような“動作の自立”が中心になっている場合があります。
もちろん、この考え方はとても大切です。
身体機能を維持することは、生活の質に直結しますし、利用者さんの自信にもつながります。
ただ、自立支援という言葉が“できる動作”に偏りすぎていないかと、
違和感を感じることがあります。
“できる・できない”だけでは語れないのが人の生活
現場では、「歩けるから歩かせましょう」「本人にやってもらいましょう」という言葉が習慣のように使われることがあります。
しかし、本当に大切なのは、
その人がどう生きたいか、どう過ごしたいかという“選択肢”があることだと思っています。
- 今日どこで過ごしたいか
- 何を着たいか
- どんな姿勢で食事をしたいか
- 誰と話したいか
- 今は休みたいのか、動きたいのか
こういった細やかな選択ができることこそ、
本来の意味での“自立した生活”につながるのではないでしょうか。
動けるかどうか、できるかどうかよりも、
自分で決められるかどうか。
ここに、人としての尊厳があります。
大切なのは“選択できる環境を整えること”
「自立支援=本人にやってもらうこと」だけではありません。
僕が自立支援で特に大切だと考えるは、次の2つです。
1. 選択肢を持てる環境を整える
何をしたいのか、どう過ごしたいのか、何を着たいのか、何を使いたいのか。等々
決めるためには、まず“選べる状況”が必要です。
2. 意欲が引き出される関わり
「どうしますか?」「どちらが良いですか?」
という声かけが、利用者さんの意思を思い出させるきっかけになります。
本人が「やってみようかな」と思える関わりがあってこそ、
行動の自立は自然と生まれます。
やらせるのではなく、“やりたくなる”支援。
これが、本来の自立支援ではないかと考えています。
選択肢のある生活こそ“その人らしい生活”
介護は、どうしても「安全」「効率」に引っぱられがちです。
しかし、生活は本来、人それぞれで正解も不正解もないはずです。
本人が「こうしたい」と選べることで、
その人らしさがでてきます。
- 散歩よりテレビを見たい
- 少し横になっていたい
- こんな洋服を着たい
- あれが食べたい
どれも、その人の人生の一部です。
こうした細かな選択を尊重することが、
僕は“自立を支える”ということだと思っています。
“自分の人生は自分で決める”
- 動けるから動いてもらう
- 食べられるから食べてもらう
- できるから自分でやってもらう
これらは自立支援の一部分にすぎません。
もっと大切なのは、
「どう生きたいか」「何を選ぶか」
これを支え続けること。
僕たち介護士は、その選択肢を奪わないように環境を整え、
本人の意思を引き出し、尊重していく。
それこそが、自立支援の本質だと僕は考えています。
おわりに
前提として、
「4つの基本ケア」水分・栄養・運動・排便(排泄)
残存機能の活用
これも全て重要です。
その上で、僕は選択肢のある生活(意思の尊重)が大切だと思っています。
”やらせる”というような姿勢にならないよう、意思を引き出し、尊重していく。
そんな支援ができたら素敵だなと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
毎週水曜日 19:00 定期更新。
上記以外でも随時更新しています。
👇その他の記事は下記より👇
新着記事・人気の記事は
👉トップページへ
[カテゴリー]
👥 介護の現場で感じる想いや葛藤、気づき、実感など
👉 記事一覧を見る
💬 介護福祉士として制度や人材育成、介護の未来への提言
👉 記事一覧を見る
🏡 在宅介護での工夫や介護サービスの受け方など
👉 記事一覧を見る
🧠 メンタルケアやセルフケアについて
👉 記事一覧を見る
🔁 転職体験談、キャリアアップの考え方、働く環境を見直すヒント
👉 記事一覧を見る
📚 時事・その他、ジャンルにとらわれず、介護にまつわる話題
👉 記事一覧を見る
💼 副業・スキル活用の方法を、現場目線で紹介
👉 記事一覧を見る
🌿 休日・趣味、心身の健康も仕事の一部
👉 記事一覧を見る
コメント