僕は現在、9ショート夜勤をしていますが、過去には16時間のロング夜勤も経験してきました。
どちらも一長一短があり、「どっちが楽」「どっちがきつい」とは一概に言えません。
今回は、実際に両方経験した僕が感じた“違い”をお話しします。
ショート夜勤のメリット
- 拘束時間が短い
ロング夜勤に比べて勤務時間が短いため、体への負担が少なく感じます。 - 出勤前に家事を済ませられる
出勤時間が遅いため、日中の時間を自分や家のことに使えます。 - 家族と夕食をとれる
出勤前に家族でご飯を食べられるのは、子育て中の方にとっても大きなメリットです。 - 子どもが小さい時期にも働きやすい
保育園の送り迎えができるなど、家庭との両立がしやすい働き方です。 - 入りの日を「ほぼ休日」として使える人も
出勤まで時間があるため、予定を入れやすいという声もあります。
ショート夜勤のデメリット
- 明けの日が“休み扱い”になってしまう
明けが休みになるため、実際にはしっかり休める日が少なくなります。
例えば、月9日休みで夜勤が5回あると、自由に休める“完全な休日”は4日しかありません。 - 夜勤連勤になることもある
夜勤と夜勤の間が短いと、十分に回復できないまま次の勤務に入ることも。 - 生活リズムが崩れやすい
早番・遅番・夜勤の3交代制では、「早い・遅い・寝ない」という極端な生活リズムになります。また、メリットで上げた家事や自分のことをやると、結局は自分の休む時間を減らすことになる。
体調管理が難しくなるのも大きな課題です。
ロング夜勤のメリット
- 夜勤・明け・休みのサイクルで休息が取りやすい
16時間勤務は体力的にきついものの、明けの翌日が休みになるため、まとまった休息が確保しやすいです。 - 時間の使い方に余裕ができる
夜勤明けの翌日が完全な休日になることで、家族との時間や趣味に使える時間が増えます。 - 生活リズムが比較的安定しやすい
2交代制の職場では、ショート夜勤に比べて日勤帯に近いリズムで過ごせることもあります。
ロング夜勤のデメリット
- とにかく拘束時間が長い
16時間という長時間勤務は、体力的にも精神的にもかなりの負担です。 - 欠員時のフォローが大きな負担に
急な欠勤やトラブルで残業になると、さらに体への負担が増します。
夜勤という働き方の現実
日中は活動して、夜は寝る。
それが人間にとって“普通の生活”です。
夜勤を続けている人は、そうでない人に比べて寿命が約10年短いとも言われています。
自分の生活リズムを犠牲にして、人の生活を支える——。
介護職の使命のような働き方と言えるかもしれません。
休憩時間があるとはいえ、実際には仮眠を十分に取れないことも多く、
徹夜の状態で服薬介助などを行えば、事故のリスクも高まります。
ロング夜勤でもショート夜勤でも、負担がゼロになることはありません。
それでも、誰かがやらなければ現場は回らない。
だからこそ、自分の体や生活リズムに合わせて「どの夜勤が自分に向いているか」を見極めることが大切です。
まとめ:大事なのは“自分に合ったスタイル”を考えること
夜勤の形は施設によってさまざまですが、
大切なのは 「無理を少なく続けられるかどうか」 です。
ショート夜勤の方が家庭との両立や自分の時間は確保しやすいですが、
体感的な休みの少なさに疲れてしまう人もいます。
ロング夜勤の方がきちんとした休みを確保しやすいですが、
とにかく体力・精神的にきつく感じる人もいます。
どちらを選んでも、利用者さんの生活を守るための大切な役割に変わりはありません。
その為に、自分に合ったスタイルはどうなのか。
無理を少なく、自分のペースに近づける。
それが、長く介護の仕事を続けるための一番のポイントだと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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