【第3回】セルフケアの実践②──“心”をいたわるということ

✅ 忙しさの中で置き去りになりがちな「心の疲れ」

介護職は、身体だけでなく心にも大きな負荷がかかる仕事です。
利用者の不安や怒り、死と向き合う場面、人間関係のストレス。
それでも私たちは、「感情を見せないプロ」でいようとします。

でも、“感情を抑える=心が疲れない”ではありません。
見えない疲れが積み重なれば、ある日ふと、心が動かなくなることもあります。


✅ 【リラクゼーション】──心を“ゆるめる”時間、作っていますか?

心のケアで大切なのは、「気分転換」や「休息のスイッチを入れること」です。

  • 深呼吸やストレッチなど短時間の自律神経ケア
  • 好きな香りでアロマを焚く、ハンドクリームを塗る
  • 音楽や自然音を聞く、コーヒーを淹れて“ゆっくり飲む”

どれも1分~5分でできる、小さなセルフケアです。
それだけでも、緊張した神経が緩み、「あ、自分の時間だ」と感じられるようになります。


✅ 【感情の整理】──「なぜ、こんなにイライラするんだろう?」

現場で湧いてくる怒り、不安、焦り。
そのまま抱え込んでいませんか?

心のケアで有効なのは、“自分の感情に名前をつける”ことです。

  • 「イライラ」してるのか、「がっかり」なのか、「孤独」なのか
  • 誰に?何に?なぜ?

たとえば、
「利用者の無理な要求にイライラする」
→ 実は「うまく応えられない自分が悔しい」のかもしれない。

自分の気持ちを**「ちゃんと見る」「受け入れる」**ことが、
次の一歩を軽くしてくれます。


✅ 【書くことで癒す】──心を整える“アウトプット”

  • モヤモヤを書き出す「感情日記」
  • 今日あった良かったことを3つ書く「ポジティブ日記」
  • SNSやブログで「共感」や「応援」を受け取る

心の中に溜まっているものを、外に出す=デトックスです。
言葉にすることで、頭も心も整理され、軽くなっていきます。


✅ 【職場との関係】──「感情」を話せる仲間はいますか?

職場での心のケアには、「安全な人間関係」が不可欠です。

  • 愚痴をこぼせる相手がいるか
  • 「今日しんどい」と言える空気があるか
  • 感情を見せても否定されない文化か

どれか一つでもあれば、心はずっと守られます。

介護職は、「一人じゃできない仕事」。
“チームで感情を分かち合える”場づくりが、離職予防にも直結します。


✅ 心のケアは、「感情に気づく」ことから始まる

セルフケアというと、「運動しよう」「食生活を整えよう」となりがちですが、
“感情を整理する”ことも、れっきとしたケアの一つです。

怒ってもいい、泣いてもいい。
自分の感情を否定せず、「今の私はこう感じてる」と認めてあげることが、回復の第一歩でもあります。

次の記事はこちら
👉【第4回】セルフケアの実践③──“思考”を整える力が、明日の自分を守る
第1回からはこちら
👉【第1回】自分を守ることは、誰かを守ること──介護職に必要な“セルフケア”とは


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この記事を書いた人

介護福祉士「miya」
福祉の授業がきっかけで介護の道へ
気づいたら18年
経験:特養・養護・通所・訪問
現在:特養
趣味:釣り、ウイスキー、コーヒー、園芸、アウトドア、ファッション

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