【第1回】自分を守ることは、誰かを守ること──介護職に必要な“セルフケア”とは

✅ はじめに:介護職は「ストレスに気づきにくい」職業

介護の仕事は、常に誰かのために動き、寄り添い、支えることが求められます。
しかし、「人のために」が続きすぎると、自分を後回しにしてしまうことも多く、
その結果、ストレスや疲労が蓄積していくことに気づかなくなってしまいます。

だからこそ今、介護職にとって必要なのが「セルフケア」です。
セルフケアとは、自分の心と体の状態に気づき、労わり、整える行為のこと。
これは決して“甘え”ではなく、質の高い介護を続けるための土台でもあります。


✅ セルフケアとは「気づく」ことから始まる

セルフケアの第一歩は、「自分の状態に気づくこと」です。

介護職は仕事の性質上、利用者や同僚の変化には敏感でも、
自分自身の変化には鈍感になりがちです。

以下のような変化、思い当たることはありませんか?

  • 最近笑顔が減った気がする
  • 眠っても疲れが取れない
  • イライラしやすくなった
  • 食欲が落ちた、または食べすぎる
  • 仕事に行きたくないと感じることが増えた

これらはすべて、ストレスや疲労が蓄積しておりセルフケアが必要なサインかもしれません。


✅ 自分を守ることは、介護の質を守ること

「頑張らなきゃいけない」「周りに迷惑をかけたくない」
そんな思いは立派ですが、頑張りすぎて倒れてしまっては、元も子もありません

セルフケアは、「自分のため」だけでなく、「利用者のため」「仲間のため」でもあります。
自分を守ることは、結果的にチームや介護の質を守ることに繋がるのです。


✅ 「セルフケア=特別なこと」ではない

セルフケアというと、「特別な時間が必要」と思われがちですが、
実際には日々の中で少し意識するだけでできることばかりです。

たとえば……

  • 深呼吸を3回する
  • 帰宅後、好きなお茶を一杯ゆっくり飲む
  • 外に出て散歩をしてみる
  • 寝る前のストレッチ
  • 自分の感情をノートに一言書き出してみる
  • 誰か一人に、今日あったことを話してみる

このような小さな積み重ねが、セルフケアの第一歩になります。


✅ まとめ:セルフケアは「介護職の責任」の一部

セルフケアは、単なる「自己管理」ではなく、
プロフェッショナルとしての責任でもあります。

心と体の状態を把握し、適切に対処することは、
介護職としてのパフォーマンスを維持し、
より良い支援を続けるために欠かせない視点です。

次回の記事はこちら
👉【第2回】セルフケアの実践①──身体のケアは「基本」だけど「最強」


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この記事を書いた人

介護福祉士「miya」
福祉の授業がきっかけで介護の道へ
気づいたら18年
経験:特養・養護・通所・訪問
現在:特養
趣味:釣り、ウイスキー、コーヒー、園芸、アウトドア、ファッション

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