介護業界でも「生産性の向上」という言葉が聞かれるようになりました。しかし製造業や一般的なサービス業で言われる「売上 ÷ 人員」という単純な計算で測ることはできません。では、私たちが考える「介護現場における生産性」とは何でしょうか。
✅ 生産性を「数字」だけで測れない理由
介護の仕事は、相手が人である以上「効率=成果」とは限りません。1時間で何人に食事介助できたか、排泄介助を何件終えたか――こうした「量」だけで測ってしまうと、本来大切にすべき「質」が置き去りになります。
そのため介護現場では「時間あたりのケアの質」や「職員の負担と成果のバランス」で考えることが現実的です。
✅ 生産性向上=持続可能なケアの実現
私たち介護士は、1日1日を何とか回すことに精一杯になりがちです。しかし本来の「生産性向上」とは、単に人員を減らすことではありません。
「職員が疲弊せず」「利用者がより満足できるケアを」「長く継続できるようにすること」こそが、生産性の向上だと考えます。
✅ なぜ生産性向上が必要か
・職員が疲弊すれば、離職につながり現場の人手不足が加速する
・無理な働き方は、ケアの質の低下を招き、利用者や家族の満足度を下げる
・改善が進まなければ、経営の安定や報酬加算の取得にもマイナスになることも
つまり、生産性の向上は「現場を守ること」と「利用者の安心を守ること」の両方に直結しています。
今回のシリーズでは、介護現場における”生産性向上”について考えています。
【第1回】介護現場における「生産性」とは何か
【第2回】ICT・テクノロジーの活用で介護現場を変える
【第3回】介護現場における「業務プロセスの見直し」
【第4回】職員のスキルアップと役割分担
【第5回】働きやすさとチームワークの強化
【第6回】地域・外部資源の活用
【第7回】介護現場の生産性向上がもたらす成果
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