#3[尊厳] 介護の仕事が好きだったのに…

~職員の尊厳を守るマネジメントとは~

ある日、こうつぶやいた職員がいました。

「介護の仕事が好きだった。でも最近、自分が何をしてるのか分からなくなってきた…」

尊厳を守るケアの大切さを理解している人ほど、現実とのギャップに苦しみやすい。
「もっとこうあるべき」「うまくできない自分はダメだ」
そんな思いに押しつぶされてしまう職員も少なくありません。


●「尊厳を守れ」というプレッシャーが心を削ることもある

管理職や法人が「もっといいケアを」と求める気持ちは間違っていません。
でも、職員の悩みや葛藤に耳を傾けず、理想だけを押しつけてしまえば、職員の心はどんどんすり減っていきます。


●尊厳を守るべきは、利用者だけじゃない

現場で頑張っている職員の“尊厳”も、守られるべきなのです。

  • つらい時に「話せる場」があること
  • 「できない」と言える安心感
  • 管理者が一緒に悩み、考えてくれる関係性

「あの方の尊厳も大事だけど、あなたの気持ちも同じくらい大事だよ」
そんな一言が、職員の明日を支えることもあります。


●まとめ:「ちょうどいいケア」はチームでつくるもの

尊厳を守るケアは、職員一人の努力で背負うものではありません。
チームで支え合い、共有し、柔軟に変えていくことで、利用者にも職員にもやさしいケアが生まれます。

そして忘れてはいけないのは、職員自身の尊厳もまた、守るべきものだということです。

「利用者の皆さんを第一に」その気持ちは尊いです。しかし、介護は自己犠牲のもとで成り立つものではありません。自分自身も大切に。

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この記事を書いた人

介護福祉士「みや」
高校時代、福祉の授業がきっかけで介護の道へ。
短大卒業後、社会福祉法人へ入社し14年経験を積む。
転職サイトを通して初めての転職。
別の社会福祉法人で現在4年目。
既婚、息子が2人。
現場と人財、介護の未来を考えるブログを運営中。
趣味:ウイスキー、コーヒー、釣り、園芸、アウトドア。

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