~その人らしく生きることを支えるということ~
介護の現場でよく耳にする「尊厳を守るケア」。
でも、改めて「尊厳」ってなんでしょうか?
利用者の人生に寄り添いたいと願うからこそ、言葉の重みを感じてしまうこともあります。
●尊厳とは、「その人らしさ」を大切にすること
尊厳とは、「その人がその人らしく生きる」ことを支える姿勢です。
年齢や障害の有無に関係なく、「人としての価値を認め、敬意を持って関わること」。
介護では「意思の尊重」「自己決定」「プライバシーの配慮」などが具体的な行動になります。
●介護職は「その人の人生に関わる」特別な仕事
利用者が「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」。
それをくみ取るためには、観察力・傾聴力・共感力が求められます。
尊厳を守るケアとは、単なる支援ではなく、その人の「価値観」や「人生観」に寄り添うことなのです。
●けれど、それは簡単なことではない
現実の現場では、「時間がない」「人が足りない」「要望が多い」などの葛藤もあります。
理想と現実のはざまで揺れるのは、誰にでもあること。
だからこそ、尊厳とは“立派なこと”ではなく、一人ひとりができる範囲で向き合うことから始まるのです。
【次回予告】
→「それって“尊厳”?それとも“わがまま”?」
コメント