【第4回】セルフケアの実践③──“思考”を整える力が、明日の自分を守る

✅ 「考え方のクセ」が、自分を追い詰めていないか?

介護現場で働いていると、こんな思考に陥ることはありませんか?

  • 「私がもっとしっかりしていれば…」
  • 「みんなはうまくやってるのに、自分だけできてない」
  • 「自分は向いてない」

このような“極端な思考”や“自分責め”は、知らず知らず心の疲労を深めます。
これを心理学では「認知の歪み(ゆがみ)」と呼ぶそうです。


✅ 認知の歪みとは?

人は経験や性格から、現実をゆがめて解釈するクセを持っています。

たとえば:

  • 【全か無か思考】
     →「100点じゃないと意味がない」
  • 【過度の一般化】
     →「1回失敗した=いつもダメ」
  • 【マイナス化思考】
     →「褒められても“社交辞令”だと思う」

これらの思考に気づかないまま放置していると、自己評価がどんどん下がってしまうのです。


✅ 「思考のクセ」に気づくことが第一歩

セルフケアの一つとして、「自分の思考を客観的に見る練習」が有効です。

たとえば、こんな質問を自分に投げかけてみましょう。

  • 「それは本当に100%事実だろうか?」
  • 「友人が同じことを言ったら、なんて答えるだろう?」
  • 「別の見方をするとしたら、どうなる?」

“考え直す”のではなく、“見方を増やす”ことが大切です。


✅ 自分にやさしく語りかける“自己対話”

介護職は、自分よりも他人を優先することが多い職業です。
でも、「自分への声かけ」も大事にできていますか?

  • 「今日もよく頑張った」
  • 「うまくいかなかったけど、やれることはやった」
  • 「疲れてて当然。それでも来てる自分は偉い」

こんなふうに、自分自身に“声をかける習慣”を持つことは、
ネガティブ思考のスパイラルを断ち切る力になります。


✅ 思考は“習慣”で変えられる

思考のケアは、「いまの自分の考え方」に気づき、それを少しずつ修正するプロセスです。

  • ノートにモヤモヤを書く
  • 「これは歪んでないかな?」と自問する
  • 信頼できる人に話して整理する

これらを習慣にすることで、少しずつ思考に“柔らかさ”が戻ってきます。
そして、「自分にやさしくできる自分」を、再び育てることができるのです。

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この記事を書いた人

介護福祉士「みや」
高校時代、福祉の授業がきっかけで介護の道へ。
短大卒業後、社会福祉法人へ入社し14年経験を積む。
転職サイトを通して初めての転職。
別の社会福祉法人で現在4年目。
既婚、息子が2人。
現場と人財、介護の未来を考えるブログを運営中。
趣味:ウイスキー、コーヒー、釣り、園芸、アウトドア。

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