✅ 「考え方のクセ」が、自分を追い詰めていないか?
介護現場で働いていると、こんな思考に陥ることはありませんか?
- 「私がもっとしっかりしていれば…」
- 「みんなはうまくやってるのに、自分だけできてない」
- 「自分は向いてない」
このような“極端な思考”や“自分責め”は、知らず知らず心の疲労を深めます。
これを心理学では「認知の歪み(ゆがみ)」と呼ぶそうです。
✅ 認知の歪みとは?
人は経験や性格から、現実をゆがめて解釈するクセを持っています。
たとえば:
- 【全か無か思考】
→「100点じゃないと意味がない」 - 【過度の一般化】
→「1回失敗した=いつもダメ」 - 【マイナス化思考】
→「褒められても“社交辞令”だと思う」
これらの思考に気づかないまま放置していると、自己評価がどんどん下がってしまうのです。
✅ 「思考のクセ」に気づくことが第一歩
セルフケアの一つとして、「自分の思考を客観的に見る練習」が有効です。
たとえば、こんな質問を自分に投げかけてみましょう。
- 「それは本当に100%事実だろうか?」
- 「友人が同じことを言ったら、なんて答えるだろう?」
- 「別の見方をするとしたら、どうなる?」
“考え直す”のではなく、“見方を増やす”ことが大切です。
✅ 自分にやさしく語りかける“自己対話”
介護職は、自分よりも他人を優先することが多い職業です。
でも、「自分への声かけ」も大事にできていますか?
- 「今日もよく頑張った」
- 「うまくいかなかったけど、やれることはやった」
- 「疲れてて当然。それでも来てる自分は偉い」
こんなふうに、自分自身に“声をかける習慣”を持つことは、
ネガティブ思考のスパイラルを断ち切る力になります。
✅ 思考は“習慣”で変えられる
思考のケアは、「いまの自分の考え方」に気づき、それを少しずつ修正するプロセスです。
- ノートにモヤモヤを書く
- 「これは歪んでないかな?」と自問する
- 信頼できる人に話して整理する
これらを習慣にすることで、少しずつ思考に“柔らかさ”が戻ってきます。
そして、「自分にやさしくできる自分」を、再び育てることができるのです。
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