【第2回】セルフケアの実践①──身体のケアは「基本」だけど「最強」

✅ 元気でいるための3本柱──食事・運動・睡眠

「食べる・動く・眠る」──
これは、誰にとっても健康の基本です。
でも、介護職の現場においてはこの「基本」を保つこと自体が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?

  • 夜勤で睡眠リズムが乱れる
  • 食事はカップ麺やコンビニで済ませがち
  • 疲れすぎて運動する余裕がない

「わかってるけど、できない」
それが現場のリアルです。


✅ 【睡眠】──「質」こそ最優先

介護職の多くが直面する問題が不規則な勤務による睡眠の乱れです。
体内時計や自律神経が狂い、慢性的な疲労感に陥りやすい。

そんな時は、以下の工夫を試してみてください:

  • 寝る直前はスマホを見ない(ブルーライトで覚醒します)
  • アイマスクや耳栓で光・音をカット
  • 起きる時間を一定にする(できる範囲で)

「少しでも眠れた」という感覚が、翌日のパフォーマンスに直結します。


✅ 【栄養】──“手軽さ”と“バランス”の両立を目指して

忙しい勤務の中、手軽な食事を選ぶのは当然です。
でも、たとえばカップ麺だけで終わらせる日が続くと、栄養の偏りがストレスや体調不良を引き起こすことも。

  • コンビニでも「ゆで卵+サラダチキン+野菜スープ」など、ちょっとした意識で改善可能
  • 食欲がないときは、具だくさん味噌汁やスムージーも◎
  • 「休みの日は一食だけ、栄養を意識する」など、完璧ではなく“できる範囲”でOK

✅ 【運動】──「がんばらない運動」が長続きのコツ

介護の仕事は体を動かしているようで、実は同じ筋肉ばかり酷使していることも。
全身のバランスを整えるためには、**リズム運動(ウォーキング、ストレッチ、ラジオ体操など)**がおすすめです。

  • 通勤の行き帰りで一駅分歩いてみる
  • 朝起きたら軽く肩を回す・伸びるだけでも違う
  • YouTubeの「3分ストレッチ」などを**“ながら”でやる**

運動の目的は“体を引き締める”よりも、“体の声を聞く”ことです。


✅ 【介護職のリアル】──「わかってるけどできない」を乗り越えるには

実際には、

  • 休みの日はゲームで夜更かし
  • 食事は抜くか、インスタントで済ませる
  • 運動はする元気がない、家事で終わる

こうした状況が“普通”になってしまっている方も多いでしょう。
これは責められることではありません。
ただ、今の自分の生活習慣が“未来の健康”を作るという事実は、忘れたくないものです。


✅ 【職場の役割】──セルフケアは「個人任せ」にしない

セルフケアは「個人の問題」とされがちですが、
実際には職場の環境や仕組みが大きく影響しています。

  • まとまった休憩時間が取れない
  • 夜勤明けで無理に残業
  • 食事の時間がズレ込む

こうした状況が続けば、セルフケアどころではありません。
だからこそ、

  • 職場で「健康管理」を共有できる文化
  • 栄養指導やストレッチ講座の導入
  • 職員の睡眠・食事に配慮する制度設計

フォロー体制があることで、健康意識も育ちやすくなるのです。


✅ まとめ:「自分の体」は、自分だけのものではない

介護職にとって、自分の体は**“仕事道具”であり“人生の土台”でもあります。                         だからこそ、「健康管理」は自己満足ではなく、プロ意識の一部**

無理なく、でも無関心にならずに。
あなた自身の身体と、少し丁寧につき合ってみませんか?

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この記事を書いた人

介護福祉士「みや」
高校時代、福祉の授業がきっかけで介護の道へ。
短大卒業後、社会福祉法人へ入社し14年経験を積む。
転職サイトを通して初めての転職。
別の社会福祉法人で現在4年目。
既婚、息子が2人。
現場と人財、介護の未来を考えるブログを運営中。
趣味:ウイスキー、コーヒー、釣り、園芸、アウトドア。

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